ボトックス注射の多彩な効果で肌の悩みを改善
美しさの追求のために美容クリニックで治療を受ける人が急増しています。以前は美容クリニックの敷居は高いものでした。価格が高いことや整形をしているイメージが強かったためです。ですが、美容治療の価格が低価格になってきていることや、美容治療のイメージが良くなり、世間で認知度が上がってきたため敷居は下がりました。これは美しさを追求する人達にとって喜ばしいことでしょう。
自己ケアは大切ですが、美容クリニックでしか行えない治療というのも多くあるからです。シワが気になる、美肌になりたい、たるみが気になる、シミを目立たなくしたい、さまざまな肌の悩みを美容クリニックで改善することができます。
その中でもシワ改善にも効果のあるボトックス注射に注目してみましょう。
人は残念ながら年を重ねていまいます。年を重ねるごとに肌はハリや弾力を保つために重要なコラーゲンと弾力繊維が減少します。若い時は筋肉の収縮によってできる表情じわもハリや弾力があるのですぐに元に戻りますが、年を重ねるとすぐには戻らず、シワの原因となります。その改善策としてボトックス注射が広く受け入れられています。
ボトックス（Botox）は、ボツリヌス菌（Clostridium botulinum）由来の毒素であるボツリヌストキシンを使用した医薬品です。ボツリヌストキシンは、筋肉の麻痺を引き起こす効果があるため、医療および美容分野で幅広く使用されています。この毒素を極微量で筋肉に注射することにより、筋肉が痙攣せずにリラックスし、関連する症状や問題を改善できることがわかっています。ボトックスは、その効果によりさまざまな美容治療や医療用途に使用されており、シワの改善や多汗症の治療などで広く利用されています。
この治療法は医師のもとで行われ、適切な用量と注射の方法が守られています。ボトックスは安全性が高く、効果的な治療法として広く認められています。そして用途は多岐にわたり、シワ改善だけでなく、さまざまな美容問題に対処するために使用されています。主な用途と効果について詳しく見ていきましょう。
シワの改善
シワにはさまざまなタイプがありますが、ボトックス注射は主に表情によって形成されるシワを対象としています。笑顔時に現れる笑顔線、眉間にできる「しわ」、おでこにできる横じわなどが含まれます。これらのシワを改善するために、神経の伝達物質アセチルコリンをボトックス注射によってブロックします。すると筋肉を動かしたくても動かなくなるため、筋肉の動きが減ります。
さらに皮膚のたるみも減少するのでシワの改善に効果があります。
小顔効果
特にエラの張りが気になる方にとって、ボトックス注射は小顔効果をもたらします。歯ぎしりなどの習慣で筋肉が発達し、顔が大きく見える場合、エラボトックスが適しています。エラボトックス注射は、骨を削る手術ではなく、咬筋と呼ばれる筋肉の過剰な収縮を抑制するための治療になります。注射されたボツリヌストキシンが咬筋に作用し、筋肉の動きを弱め、その結果、エラ部分が小さく見えるようになります。
エラボトックス注射は、外科手術と比べて手軽で、骨を削るリスクや手術の複雑さがなく、、劇的な小顔効果を迅速に実現できるため、美容治療でも人気のある治療法です。また、リフティングボトックスは、皮膚の引き締めを通じてフェイスラインを引き締め、小顔効果をもたらす治療法です。
多汗症とワキガの改善
ボトックス注射は、単にシワやたるみを改善するだけでなく、汗腺の活動を抑制する効果もあります。多汗症の原因エクリン汗腺やワキガの原因アポクリン腺から分泌される汗と、肌の表面にいる雑菌が混ざり合い分解することで嫌な臭いが発生します。ボトックス注射を脇に打つことでエクリン汗腺やアポクリン腺が麻痺して汗を抑えることができます。汗をかかないと肌の表面にいる雑菌も増えないので嫌な臭いが軽減され、多汗症やワキガの症状を和らげます。
肩こりの緩和
まだまだ知られていないかもしれませんが、ボトックス注射の効果には肩こりの緩和があります。肩こりの症状を軽減するのは、僧帽筋群などの筋肉の過緊張をボトックスが和らげるためです。僧帽筋群は首から肩にかけて広がる大きな筋肉で、日常的な姿勢の悪さやストレスによって緊張しやすく、その結果として肩こりが発生します。ボトックス注射は、筋肉の過剰な収縮を抑制し、筋肉をリラックスさせる効果があります。これにより、肩こりを引き起こす筋肉の緊張が緩和され、痛みやこりが軽減されます。ただし、ボトックスの効果は即効性がなく、注射から1週間ほどかかることが一般的です。その後、筋肉がゆるみ、肩こりの感覚が軽くなり始めます。
部分痩せ
あまり一般的ではなく、多くの人が求める治療ではないかもしれませんが、発達したふくらはぎなどにボトックスを注入することで、部分的な痩せた印象を得ることができます。
その他、歯茎が見える笑顔（ガミースマイル）の解消、花粉症緩和など、多くの効果をボトックス注射でもたらすことができます。
ボトックス注射の持続期間は個人差がありますが、一般的には3〜4か月間継続します。効果が持続する期間は、注入した量や注入箇所の状態によって変動します。効果が現れるまでに2〜3日かかり、2週間後には安定した状態になります。
ボトックスは継続した注入が好ましく、正しい頻度で注入することが重要です。通常、ボトックス注射の間隔は3か月程度がおすすめで、それ以下の期間で注射を受けることは避けた方が良いでしょう。短期間で注射を繰り返すと、抗体ができてしまい、効果が薄れる可能性があります。それ以外にも効果が出すぎてしまい、まぶたが重く感じることや、笑うと不自然な表情になることもあります。適切な注射のタイミングや頻度については、担当医師と相談しましょう。注入量が多ければ多いほど良いわけではありませんので注意しましょう。
ボトックス注射の費用はクリニックによって異なります。理由としては、部位ごとに注入量が異なるからです。ボトックス注射の料金は、注入する部位やその部位に必要な注入量によって異なります。広範囲な施術が必要な場合、多くの薬剤が必要で、それに応じて料金が高くなります。逆に、施術箇所の範囲が狭い場合は注入量が少なく、料金は低くなります。
次に薬剤の違いがあります。ボトックス注射には異なる薬剤があり、それぞれ異なる価格と特性を持っています。例えばアラガン社のボトックスです。
元々ボトックスとはボツリヌストキシンとして販売されていますが、アラガン社の薬剤は日本での薬事承認を取り、ボトックスという商標登録をしています。細かく言うとボトックスとはアラガン社の商品のことですが、ボツリヌストキシンというよりもボトックスが一般用語として使われているのです。アラガン社の薬剤は効果も高く安全性が高いので人気ですが、その分高額です。ニューロノックスが発売している韓国産のボツリヌストキシンは、アラガン社のジェネリックと言われており、他の薬剤よりも安い価格で使用できます。アラガン社の薬剤と効果は近く使うことに問題はありません。他にも国内未承認で効果のある薬剤は多くあります。国内未承認＝粗悪品ではありませんが、承認された薬剤だと何かトラブルが起こった際に保証されやすいです。
ボトックス注射の料金相場は、施術箇所や使用される薬剤によって異なります。エラ1,000円から50,000円台。目尻、眉間3,000円台から30,000円台。ふくらはぎ30,000円から80,000円台。ワキ5,000円から80,000円台。これは一般的な相場の金額であり、料金の違いは上記にもある通り、薬剤や注入量によって異なります。
価格が安いことにこしたことはありませんが、価格だけで考えるのではなく、信頼できるクリニックかどうか、医師の技術や施術の品質、アフターサービスにも注意を払うことが重要です。
それでも安い金額で治療を受けたい。そんな声が聞こえそうですね。少しでもお得に治療を受ける方法もお伝えしましょう。
1.キャンペーンをチェックする。
例えばワキボトックスは夏に需要が高まります。7～10月がメイン時期なので６月後半からキャンペーンを行うクリニックが増えてきます。そこを狙い治療を受けます。
2.クーポンサイトをチェックする。
美容クリニックに特化したクーポンサイトを検索すると多数見つかるので、そのサイトからクーポンを手に入れて治療する。
3.一つのクリニックに通い続けてポイントや特典を手に入れる。
他のクリニックに流れないように各クリニックでのポイントバックサービスなどがあります。通って良いクリニックを見つけたら通い続けましょう。
これらを行うことで費用はかなり抑えることができますのでお試しください。
ボトックス注射の効果を長続きさせるためには、いくつかの注意点があります。
1.製剤を慎重に選ぶ。
ボトックスの薬剤には多くの種類があり、品質や効果に差があります。安全性と効果を重視し、最適な製剤を選ぶことが大切です。
2.注入箇所をマッサージしない。
注入後の箇所を無理に圧迫したりマッサージしたりしないようにしましょう。これにより、ボトックスの効果が確実に定着します。
3.定期的にボトックスを受ける。
ボトックス注射を定期的に受けることで、効果がより長持ちします。ただし、過度な注入は避けるべきです。
激しい運動や長時間の風呂を避ける。ボトックスは熱に弱いため、注射後3日間は激しい運動や長時間のお風呂、サウナなどを避けておきましょう。
ボトックス治療は、医師の指導のもとで行うべきであり、個々の悩みやニーズに合わせた治療内容が大切です。信頼性の高いクリニックを選び、技術の高い医師に治療してもらうことで気になる悩みから解放されましょう。